細工

細工を施す。

これも色々な意味で使われる言葉ですよね。
本来なら細かな装飾を施すという意味だと思うのですが、そうとも限らない。

コトバンクさんのウェブサイトで調べてみると、大辞林 第三版の解説

さいく【細工】
( 名 ) スル
① 手先を巧みに使ってこまかな物を作ること。また、作られた物。 「手のこんだ-を施す」 「竹-」
② 物事がうまく運ぶようにいろいろと準備・工夫すること。また、そのくわだて。 「事前に-する」 「あちこち-して失態を隠す」
③ 物をうまく利用するために、こまかい装置をつけること。また、その仕掛け。 「この機械にはいろいろと-がしてある」
④ こまかな物を作る人。細工人。細工師。工芸家。 「極めたる物の上手の-になむありける/今昔 24」
[句項目] 細工は流々仕上げを御覧じろ ・ 細工貧乏人宝

ものづくりの世界での細工は段々となくなり、物事を転がすための細工ばかり目立つようになっているようです。

細工=裏工作
これが私の頭の中に出来上がっているイメージかな。

小細工も失態を隠すための小手先だけの物。

コトバンクさんのウェブサイトによれば、大辞林 第三版の解説
こざいく【小細工】
① こまごました手先の細工。手細工。
② すぐに底の見えるようなつまらない策略。 「 -を弄ろうする」 「見えすいた-」

そんなこんなで、私は細工が嫌い。
私のすることは不細工な事だらけ。
でも、それでいい。
それが本音なのだから。

そうさ、変化球でかわすのではなく、すべて直球勝負なのさ。

皮の厚み

面の皮が厚い。

コトバンクさんに言葉の意味の説明を手伝ってもらうと

大辞林 第三版の解説

つらのかわがあつい【面の皮が厚い】
ずうずうしい。厚かましい。鉄面皮だ。

悪いイメージになってますが、考えると「クール」と表裏一体だと思う。
むしろ言いにくいことをズバッと言い放てると言う事は長所なのかも。
ビジネスの世界では薄い面の皮を厚化粧で取り繕う必要があるのかも。

さて皮膚の厚さって人によって違うのかな。
そして何らかの要因で変化するのかな。

厚さと関連しそうな項目に硬さがあります。
こちらは実感し易い。

年齢で考えると、
歳とともに皮は硬くなってくるのだと思います。
自分は歳とともに厚かましくなっているようですので、硬い=厚いは成り立ちそうです。

一週間のサイクルで考えると、
平日は現場作業をしているので手の皮はカチカチのガサガサ。
土日はパソコンに向かうだけなので、しっとり感が戻って柔らかくなります。

自分なりに考えると、
平日は現場作業適応で皮膚を強化するために新陳代謝が行われず、皮が厚みを増して硬くなる。
土日は新陳代謝が一気に進み、皮が薄くなり柔らかくなる。
つまり、外部からの刺激により皮膚の厚みが変化するというのが面白いかな。
ただし調べた訳ではないので、医学的・科学的な根拠は全くありませんので悪しからず。

これからが冬本番、手の荒れが気になります。
しっかりケアしてあげないといけないね。

信じられない

信じられない。
これも良く口から出る言葉ですよね。

吉報を信じられない。
悲報を信じられない。

両極端の例かな。
自分が考えてもいなかった事が起こった時。
その事実が信じられない。

一方で美味しい話も信じられない。
もうかる。
ダイエットできる。

広告であったり、口コミであったり、ブログであったりする。
電話での勧誘は信じるつもりもない。
儲け話は信じられない。

そして、厄介なのは人が信じられない時。
人は絶えず変化する。
昨日までは信じる事ができた人が、今日は信じられない人に豹変する事がある。
さらに「信じてください」と懇願されると信じたくもなる。
これが人情。

毎日の生活は信じられない事ばかり。
その中から信じる事を見分ける事が必要だよね。

看板

看板を背負う。
昔から良く使われている言葉ですよね。
コンプライアンス順守の本質を理解するのに適した言葉だと思います。

本来は良い仕事をするための責任感を増長するための一言だと思います。

高品質
迅速
丁寧
アフターサービス

良い仕事と言うと、これらが頭に浮かびますよね。

今は

法令順守
時間外労働
環境保護

への対応を看板に掲げなければならない。

そんな中、日本の多くの大企業は品質管理の甘さが社会的問題となり看板は傷だらけ。
看板を下ろさないといけない事態ですよね。

考えてみると街で見かける看板自体に魂がこもっていないような気がします。

見るからに看板屋さんが一筆入魂で書いた看板。
そんな看板をみる機会は少なくなりましたよね。