横の物

横の物を縦にもしない
それって私のことを言っているのだろうな。

縦の物は倒れるけど、横の物は倒れはしない。
縦より横の方がいいじゃないか。
いや問題の本質は、縦に立てて並べるべきものを横に積んでしまうこと。

分かり易い例は本。
縦に並べれば取り出しやすいのに横に積んでしまうから取り出せなくなる。
本の横積みは整理が悪いと言いたいのでしょうね。
でも本を横に並べると場所をとるぞ、横積みなら高さが増えるだけで床面積は変わらない。
足の踏み場もない部屋では本を立てて並べることなど不可能なのさ。

横の物が横になっているのにも一論あるのかも知れません。

さて「横の物を縦にもしない」ということは、ものぐさで何もしないという意味でしたが、では「横の物を縦にする」という言葉はどんな意味かな?

ものぐさで何もしないの反対だから几帳面に何でもするということなのかな。
いいえ、違うのです。
横に並んだ文字を縦に並べる。
つまり横文字を縦書きの日本語に翻訳するという意味なのです。

日本語って難しいよね。

十月蚊

五月蠅いと書いてうるさいと読む。

蠅にどこまでもつきまとわれて、邪魔でわずらわしい状態。
旧暦の五月の事だろうから今なら六月に当たるのかな。
確かに蠅が出現し始めるのは六月位からだと思います。
子供の頃は天井からハエ取り紙がぶら下がってました。
蠅が付かずに自分の髪の毛がついて大騒ぎをした覚えもあります。

さて、五月蠅いと書いて「うるさい」ならば、十月蚊と書いて何と読まそうか。

今日は蚊につきまとわれどうしです。
最初の一匹は私の周りを飛び回っていました。
そのうちに、私の掌を刺す暴挙に出てきました。
パシッ!
と叩きつぶしたのですが時すでに遅くたっぷりと血を吸われていました。

二度目は散々つきまとわった後に逃走。
イライラさせられましたが実害はなし。

三度目は、ブーンという羽音を立てて頭の周りを飛んでいたところを空中殺法。
パチンと両方の掌で叩きつぶしました。

10月なのに蚊の活動が活発です。
気温が下がってきて元気を取り戻したのか。

十月蚊・・・。
「しぶとい」と読んでみたいですね。

自分自身も使いよう

物は何でも使いよう。
使い方次第でできる事が違ってきます。

言葉の例でよく使われるのは鋏。
鋏は長い間つかうとだんだんと切れ味が悪くなってきます。
特にカシメが緩んでくると紙などの薄いものが切れなくなってくる。
これは両方の刃が密着しないため刃と刃の隙間に紙が逃げ込んでしまうからです。

こんな鋏でも力加減では紙が何とか切れる。
両方の刃が密着するように鋏全体をこねるような力を加えながら切ると切れるのです。
これは使い方次第。

もちろんカシメが調整できる鋏であればカシメを締めれば切れるようになります。
更に、一度カシメを外して両方の刃を研ぎなおして再度カシメを閉めなおす。
植木の手入れに使う両手ばさみは手入れ次第で長く使えます。
これは手入れ次第。

なので、「自分自身も使いよう」と考える。
歳をとるにつれて切れ味がなってきている。
カシメは緩んできているし、刃が錆びて刃こぼれも目立つようになっている。
こんな自分でもなんとか仕事はこなせている。

自分の「頭」を使って自分をうまく使う。
自分の考えに固執せず「馬鹿」になって自分をうまく使う。

頭も馬鹿も自分自身も使いよう。

神無月

10月に突入いたしました。

本来なら衣替えの日なのですが、真夏に戻ったような暑い一日になりました。
ウェザーニュースさんのウェブサイトのトピックスをみると、

台風一過で関東は軒並み真夏日
続々と10月の記録更新

だったそうです。
今年は異常気象のてんこ盛りですね。

さて
10月は神無月になります。
神無月の意味はと言うことで調べてみました。

日本国語大辞典 によると かみな‐づき【神無月】 とは

「な」は「の」の意で、「神の月」すなわち、神祭りの月の意か。俗説には、全国の神々が出雲大社に集まって、諸国が「神無しになる月」だからという

神の月=神祭りの月という説明でした。
全国の神々が出雲大社に集まって、諸国が神無しになる月だというのは俗説だと書かれてます。
古くの書物には、神の月として書かれた物があるようですね。

私的には
神な月とは五穀豊穣を神に感謝する月なのではなかったのかなと思うのですが。