個性

車の顔。

車を正面から見た時人間の顔を連想し易い。
ライトが目で、エンブレムが鼻、ラジエターグリルが口に当たります。
耳はサイドミラーかな。

最初の頃の車は丸いライトしかなかった。
パッチリお目々が可愛らしかったです。
その後四角いライトが出てきて、眼鏡のお兄さんの雰囲気。
丸目、角目ともにサイズが統一されていて、より高性能のライトに交換することが可能でした。

つまり、どの車も目は同じなので表情を変えるには鼻と口のデザインが勝負になります。
それでも、エンブレムやラジエターグリルのデザインでどのメーカーの車かすぐに判る程の個性がありました。

最近の車は車ごとにヘッドライトのデザインが違います。
技術が進んで色々な形のライトが製造可能になったからですね。
今の流行は切れ長で、目尻がたれずに吊上っている物が主流です。
ちょっと攻撃的にも見え怖いのですが、高性能を訴えているのでしょうね。

でも、個性的な目をもらっているのに車としての個性は薄らいでしまったような。
私は最近の車の区別がつきません。
没個性。
各社共に車の基本デザインが煮詰まってしまい、奇抜なデザインを採用するのが冒険になっているのかも。

以前は車全体のデザインに個性があった。
今は小手先だけで個性を出そうとしているようにも思えます。

あれ、これって人間にも言えるかも。