自分自身も使いよう

物は何でも使いよう。
使い方次第でできる事が違ってきます。

言葉の例でよく使われるのは鋏。
鋏は長い間つかうとだんだんと切れ味が悪くなってきます。
特にカシメが緩んでくると紙などの薄いものが切れなくなってくる。
これは両方の刃が密着しないため刃と刃の隙間に紙が逃げ込んでしまうからです。

こんな鋏でも力加減では紙が何とか切れる。
両方の刃が密着するように鋏全体をこねるような力を加えながら切ると切れるのです。
これは使い方次第。

もちろんカシメが調整できる鋏であればカシメを締めれば切れるようになります。
更に、一度カシメを外して両方の刃を研ぎなおして再度カシメを閉めなおす。
植木の手入れに使う両手ばさみは手入れ次第で長く使えます。
これは手入れ次第。

なので、「自分自身も使いよう」と考える。
歳をとるにつれて切れ味がなってきている。
カシメは緩んできているし、刃が錆びて刃こぼれも目立つようになっている。
こんな自分でもなんとか仕事はこなせている。

自分の「頭」を使って自分をうまく使う。
自分の考えに固執せず「馬鹿」になって自分をうまく使う。

頭も馬鹿も自分自身も使いよう。