そうは問屋が卸さない

問屋って今でも流通の中で占める役割は大きいのかな。
流通革命で生産者から消費者へ直接商品が届くようになりましたよね。
革命を進める中で省略の一番の対象とされたのが問屋業ではなかったでしょうか。

最近ではAmazonなどのネット通販の登場で、問屋だけでなく小売り店までも淘汰されようとしているのでは?

そんな時代に「そうは問屋が卸さない」という言葉を口に出してしまい、思わず苦笑いしました。
親父ギャグっぽく思えてしまいましたので。

子供の頃、意味も分からずよく使った言葉です。
今では、「そんな風に思い通りにいかないよ」と言うより「そうは問屋が卸さないよ」と言った方が意味がソフトに伝わりやすいと感じているのですが、そう感じてくれるのは私と同年代の方なのかもしれません。

問屋は卸すのが商売、なのに何で問屋が卸さないの???
ちょっと不思議に思う表現が、親父ギャグの言い回しっぽく感じるわけです。
意味が分かるようにすると「そんなに安い値段じゃ問屋さんは売ってくれないよ」ということなのですが。
安い値段という語句が抜かしているのが、この言葉の表現の味なのでしょうね。
当たり前の事を言っているだけのなのですが、ポイントの語句を隠すという手法で問題をカムフラージュしているのです。

問題を直接指摘せずにやんわりと相手に伝えようとする日本人的発言。
いや、日本の親父の発想かな。

私的には雷親父の雷鳴の一言の方がどちかというと好きですね。